子供の頃、男の子はやっと作った高い積木の塔を壊したくなる。女の子はやっと作った大きなシャボン玉を壊したくない−−。私が学生時代に作った名(迷)曲の一節です(笑)。

「四間飛車の駒組みまではできるけど、その後どうしたらいいか分からない」という初級者の声をよく聞きます。玉を囲い、攻めの形は作れた。一番きれいな形を自分から壊したくないんですね。

さらには目に見えないもの、まだされていないことを怖がる。覚えたてにされた原始棒銀のトラウマなどもあるでしょうか。やがて自分も攻めないと勝てないということが分かる。すると今度はモーレツに攻めるようになる…。女性の強豪は攻め将棋が多いようです。

取れる駒を取らない。駒得のチャンスを逃す。これらも女性初級者の特徴かもしれません。単純な見落としもある。「こうすれば二枚取れましたね」のようなやや込み入ったものも。

俗に男は物事を損得で考え、女は善悪で考えるとか。損得勘定は男性の方が長けているのかもしれません。(世界中の女性を敵に回したかな)

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21世紀は女性の時代。直感の時代、右脳の時代とも言われます。時代の趨勢をもとに、女性たちがいち早く変わり始め、輝きを増している。まあ、もともと女性の方が偉いんですよ(笑)。右脳ブームのときには、男脳と女脳の考察も随分と話題になりました。

いつの世も、男の子は物で遊びたがり、女の子は人と交わるのが好き。男性は何かを制御し支配し、上に昇り詰めることを好む。女性は関係性、人間のことに興味を抱く。

男脳=論理的、好戦的(争いを好む)、冒険志向
女脳=感情的、平和主義、安定志向 などと比較されます。

将棋がゲームとして秀逸なのは疑いがないとして、実際にそこで行われていることは「戦争」そのものでしょう。敵の城をぶっ壊し、大将を討ち取る。その過程は策略や陰謀に満ちている…。

野蛮な「前時代的な」ゲームなんですね。男脳で作られたことは明らかかと。ならば男脳を使える方がいい。男性ないしは男性っぽい人が向いている由です。

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恭賀新年。今年も楽しく指しましょう。昨年は主に上達のヒントをつらつらと書きました。やや理屈が過ぎたかもしれません。今年はもう少しざっくばらんに、楽しさや効用などにも触れたいと思います。

将棋の歴史を紐解くと、中世の貴族、戦国武将、江戸の家元から近代まで、長らく男の娯楽でした。今も愛好者は男性に偏り、女性のプロ棋士は未だ誕生に至っていません。

表題の「男もすなる」は、紀貫之「土佐日記」の書き出し。男もすなる将棋といふものを、女もしてみむとて……。

将棋は男向きのゲームなのか。女性が将棋を指すと、男性との違いはどこにあるのか(ないのか)。いわゆる女性的な思考や感情は、将棋の指し手にどう影響するのか。これらについても愚考を綴ってみたいと思います。

あっそれから、今年はオンラインショップを開く予定です。どうぞごひいきに。

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フラッシュ暗算をご存知だろうか。モニターに次々と映し出される数字を、瞬時に足していく。頭の中に算盤(そろばん)を思い浮かべて暗算するそうな。

見ているものは同じなのに、解ける達人と解けない凡人……。これ、将棋にもありますね。同じ局面(図柄)を眺めても、終盤の寄せや詰みがひらめく人とそうでない人。脳内将棋盤のスペックの違いでしょうか(笑)。

掛け算の九九で例えると、将棋の九九は簡単な3手詰くらいか。アマ初段なら九九はクリアしたい。プロは30の段くらいまで丸暗記しているのかも。

もちろん将棋の九九を知らなくても対局はできる。けれど「6×7(ロクシチ)、はい42」で済むところを、「えー、6+6+6+…」ではいかにも非効率でしょう。

若い頃の羽生さんいわく、「終盤は800通りのパターンに分類できる」。800の根拠は。「八百(やお)」と掛けているのかも。√800≒28.28だから、上の私の見立てもまあまあでしょうか。

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対局中にしていること。まあ指し手を考えている訳だが、およそ次の三つでしょうか。

〜杁している
評価している
M渋している

それぞれ見ていきます。

〜杁している
知っていることを、過去の記憶を思い出す。序盤の定跡が最たるものでしょう。手筋や格言のありがたさ。知識として、将棋400年の先人の英知を活かさない手はありません。

評価している
形勢判断。現在の状況を明らかにする。中盤では大局観や急所のとらえ方など、直感やイメージに導かれるものも。対局や棋譜並べなど、経験を重ねることで精度が磨かれます。

M渋している
手を読む。未来の推量です。「こうやる、こう来る、そこでこう指す」は三手の読み。終盤では終局に近づくほど、計算の度合が増してくる。詰将棋や必至問題で練習しましょう。

上の三つは別々ではなく、同時並行的に複合的に行われている。突然いい手が「ひらめく!」際のプロセスやメカニズムも、おそらくはそういうことなのでしょう。


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