指し手にその人らしさが表れる。一局の将棋を指すことは、小さな人生を生きることに似ている。将棋の奥行きや広がりには、人間の営みと相通ずるものを感じます。

目的は目の前の戦いに勝利すること。その過程として、小さな人生を自ら設計し、局面を正しく判断し、勇気を持って決断し、個性や創造性を表現していくのでしょう。

小さな自己実現を重ね、勝ったときの喜びは格別です。負けを悟ったときは、おのが不明を認め、頭を下げるまで。命まで取られることはありません。

勝ち負けがはっきりとした、厳しさをともなうゲーム。勝負の神様はときに気まぐれです。まあ二人で指せば、どちらかが勝ってどちらかが負けるもの。「負けたってええやないの、相手の人が喜んでくれてはる」(内藤國雄九段。母上に慰められた言葉とか)

どうせ一度きりの人生。夢と誇りを胸に、自由に思うがままに生きていきたいものです。人生も、そして将棋も(笑)。

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レッスンで初めてお会いする方には、下の簡単な質問票にお答えいただいています。

pdf 質問票 (0.14MB)

大まかな人となりを知る。会話のきっかけにする。その他にも、レッスンの進め方に通ずるものをリストアップしました。

|砲蕕靴機塀らしさ)は将棋と深い関わりがあることは前項までに述べました。「子供の頃はおてんばだった」「道に迷うことが多い」「人にだまされやすい方だ」など

∪格は棋風(将棋の個性)に通ずる。気性や習慣などをおたずねします。「割と早飯だ」「旅行の計画はきちんと立てる」「衝動買いや無駄遣いをして後悔することがある」など

6気方や伝え方、物事の例え方など、お一人お一人により適した方法を探っていきます。「学生の頃は運動部に所属していた」「読書は好きである」「サッカーまたはラグビー、相撲、柔道をよく見る」など

ただ闇雲に聞いているのではありません。当方一応マーケティングプランナーの端くれですので(笑)。

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「レジャー白書2018」によると、国内の将棋人口は700万人。ちなみに囲碁は190万人だとか。

「将棋俳句に碁は短歌」。将棋はルールが簡単で覚えやすく、俳句のように庶民の間で遊ばれた。囲碁はルールが複雑で覚えにくく、短歌のように僧侶や医者など学のある人の間で遊ばれたと言われます。

俳句と短歌の人口比は、将棋と囲碁のそれに似ているとも。昨今将棋と俳句が同じ時期にブームになったことも、何やら不思議な符合に思えます。

私は囲碁より将棋が、短歌より俳句が好き。長いのが、まどろっこしいのが苦手なんです。俳句は5年ほど前にかじった。将棋と似たところがありますね。

17音しかないから、言いたいことの大半は捨てなければならない。将棋もあれこれたくさん手は読むけれど、一度に指せるのは一手だけ。一つを選ぶということは他の可能性を捨てるということです。

一つの俳句に一つの季語。二つあるとこれを「季重なり」という。将棋で言えば……「二歩」ですね。

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子供の頃、男の子はやっと作った高い積木の塔を壊したくなる。女の子はやっと作った大きなシャボン玉を壊したくない−−。私が学生時代に作った名(迷)曲の一節です(笑)。

「四間飛車の駒組みまではできるけど、その後どうしたらいいか分からない」という初級者の声をよく聞きます。玉を囲い、攻めの形は作れた。一番きれいな形を自分から壊したくないんですね。

さらには目に見えないもの、まだされていないことを怖がる。覚えたてにされた原始棒銀のトラウマなどもあるでしょうか。やがて自分も攻めないと勝てないということが分かる。すると今度はモーレツに攻めるようになる…。女性の強豪は攻め将棋が多いようです。

取れる駒を取らない。駒得のチャンスを逃す。これらも女性初級者の特徴かもしれません。単純な見落としもある。「こうすれば二枚取れましたね」のようなやや込み入ったものも。

俗に男は物事を損得で考え、女は善悪で考えるとか。損得勘定は男性の方が長けているのかもしれません。(世界中の女性を敵に回したかな)

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21世紀は女性の時代。直感の時代、右脳の時代とも言われます。時代の趨勢をもとに、女性たちがいち早く変わり始め、輝きを増している。まあ、もともと女性の方が偉いんですよ(笑)。右脳ブームのときには、男脳と女脳の考察も随分と話題になりました。

いつの世も、男の子は物で遊びたがり、女の子は人と交わるのが好き。男性は何かを制御し支配し、上に昇り詰めることを好む。女性は関係性、人間のことに興味を抱く。

男脳=論理的、好戦的(争いを好む)、冒険志向
女脳=感情的、平和主義、安定志向 などと比較されます。

将棋がゲームとして秀逸なのは疑いがないとして、実際にそこで行われていることは「戦争」そのものでしょう。敵の城をぶっ壊し、大将を討ち取る。その過程は策略や陰謀に満ちている…。

野蛮な「前時代的な」ゲームなんですね。男脳で作られたことは明らかかと。ならば男脳を使える方がいい。男性ないしは男性っぽい人が向いている由です。

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