当レッスンも開講から3年経ちました。石の上にも3年。今年はどうか温もりにあずかれますように(笑)。

「上達すると、将棋はもっと楽しい」
「初段になると、将棋の本当の楽しさが分かる」

今年のコラムは、これらをテーマに、私の経験や受講者さんの例も交えて綴ってみたいと思います。

まず一つには、将棋中継を身近に楽しむことができます。テレビやインターネットで中継される棋戦の内容が分かるようになる。初めのうちはちんぷんかんぷんだった将棋用語(符号や将棋特有の専門用語など)が、少しずつ耳に入ってくるようになる。新聞や雑誌、ネットの記事を読むことにも慣れてくる。語学に例えるなら、「将棋語」の理解が深まるとでも言うのでしょうか。

俗に「習うより慣れよ」。でもこれって意外と大変なんですよね。私も囲碁については未だにルールすら知りませんから。やはり一定の興味が湧かない限りは、続けることさえ難しい。何らかのトリガー(きっかけ)が必要かと。続きを次回。

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら


((1)はこちら
((2)はこちら

(3)満足指数のこと

「満足指数」についておたずねがありました。評点のしかたは「えーっと……、2コンマ……6……」などのような思いつきの数字ではなく、一応デジタル仕立てになっています(笑)。

私の好みは先述したとおり、「形はさっぱり、ほどよくさばける」。これを私なりに算式に表してみました。知りたい人がいるとは思えませんが(笑)、以下にまとめ、結びとします。

(追記)村山隆治さん(詰将棋作家・故人)が作品集『五風十雨』で示された「新評価法基準」に、大いに啓発されました。

【満足指数 算出方法】

(1)算出に必要な項目

・手数 a
・盤面枚数 b
・持駒枚数 c
・使用枚数 d(=b+c)
・使用枠(面積) e
・詰め上がり枚数 f
・使用枚数に対し、詰め上がりで残った枚数の割合 g(=f÷d)

(2)次の算式にあてはめる。この値(h)は小さいほどいい

h=(b+d+e)×g÷(a+2)

(3)hの値を(5段階評価のような)分かりやすいものにするため、次の算式により変換し、満足指数とする。この値(i)は大きいほどいい

i=5÷(h+1)+1

(例)拙作を例に、数値を求めてみます

No.27 初形「K」


(詰め上がり)▲2三馬まで11手詰


・手数(a)11
・盤面枚数(b)6
・持駒枚数(c)2
・使用枚数(d)8
・使用枠(面積)(e)9(※塗りつぶしたところ)
・詰め上がり枚数(f)5
・使用枚数に対し、詰め上がりで残った枚数の割合(g)0.625

h= (6+8+9)×0.625÷(11+2)= 1.106
i= 5÷(1.106+1)+1= 3.37(満足指数)

3.37という値は、全29局中、上から数えて11番目。中の上といったところでしょうか



初詣 創作詰将棋選集
著者:原田浩光
発行日:2019/10/01
サイズ:A6(文庫サイズ)
製本方法:中綴じ(針金綴じ)
ページ数:64ページ


【メニュー】
・質問票、インタビュー
・レッスンの進め方
・対局(棋力診断)
・Q&A

最近興味を持ち、入門書を買って読んでいる。「楽しみたい」派。
・自分一人だと、なかなか理解が深まらない
・本に書いてあること、基本の「き」を解説してほしい
・勉強のしかたについてもアドバイスを受けたいとのこと

・対局
▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀△6二銀(矢倉)

(図は△1四同玉まで)


これは…チャンスボールが来ましたよ。玉を逃がさないように寄せましょう。図から▲3二角(好手)△2三桂▲1八香△1五歩▲2六桂△1三玉▲1四歩までAさんの勝ち。お見事でした。

・診断7級。次回はフェーズ基礎(06)を推奨


【メニュー】
・対局(棋力診断)
・Q&A、おすすめの棋書や学習方法など

「フェーズぜ太錙廚里泙箸瓠B亢匹任牢郷瓦気擦蕕譴襪海箸多かった。
・ひらめきのある、才気あふれる手がしばしば
・上のあまり、やや手過ぎてしまうことも
・確実性が上がれば(普通の手が増えれば)、勝率アップ間違いなし

・対局
▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲7六歩△4四歩(中飛車)

(図は△4五歩まで)


図から銀を逃げるKRさんではなかった。以下▲5四歩△4六歩▲5三歩成(好手)△同飛▲4四銀△5一飛▲3三銀不成(好手)△同金▲4二角△8一飛▲3三角成△4七歩成▲5五桂△5四銀打▲2三飛成と進みました。私より強い(笑)。

・診断2級の上。手どころよし。今後は(対)人とも楽しく指してくださいね


((1)はこちら

(2)問いと答えを見開きに

サイズはA6(文庫サイズ)、針金綴じ。月刊誌「将棋世界」の付録がお手本です。平成の終わりを節目に、29局を選びました。

ページの半分は図柄(図面)との思いから、コート紙(光沢があり、カタログなどに使われる)を使用。こちらはやや指し過ぎだったかもしれません(笑)。

レイアウトに、解かない人も楽しめる工夫を。問いと答えを見開きにし、作品の成り立ちがより分かるように。解説欄には創作した経緯などを多めに。手順にはほとんど触れていません。

さらには、作品ごとに作者たる私の自己満足度を「満足指数」として記しました。形はさっぱり、ほどよくさばけるをよしとする。妙手はあれば幸いという程度。おそらく解く人の評価とはかなり異なるでしょう。

谷川浩司九段いわく、「盤面10枚、持駒3枚、使用枠5×5(25)以内が好形の目安と言えそうである」(『月下推敲』より)。私の29局の平均はそれぞれ6.8枚、2.4枚、14.1。はい、かなり薄めの味に仕上げています(笑)。

(3)に続く)



初詣 創作詰将棋選集
著者:原田浩光
発行日:2019/10/01
サイズ:A6(文庫サイズ)
製本方法:中綴じ(針金綴じ)
ページ数:64ページ


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